Oborekaketa kyodai (Japanese Edition) by Takeo Arishima

明治末〜大正時代に活躍した白樺派の作家、有島武郎の童話。初出は「婦人公論」［1921（大正10）年］。鎌倉に避暑に来た兄妹は、友人Mとともに高い波が打ち寄せる海岸に海水浴に行くが、ひきの強い波に妹がさらわれてしまい……。教訓主義の御伽噺を退け、「子供の心持ちを標準として、大人のすることにそぐわない子供の同情者」として有島が書いた児童文学。